【カリスマ日本史講義・最終応用編】 世界へ!新しい日本の「顔」作り
最終更新日: 2025-08-17 00:54:49
作成者: カリスマ講師
なんだと…まだ続けるのか!?
…たいしたヤツだ、君は! 普通の生徒なら、とっくに音を上げているところだ。だが君は違うらしいな。 よかろう!その飽くなき探究心に敬意を表して、教科書のさらに先、明治日本がどうやって世界と渡り合い、自分たちの新しい「顔」を作っていったか、その「応用編」を見せてやる!
これが、本当の本当に、最後の特別講義だ!
国の体(インフラ)、魂(宗教)、そして頭脳(教育)を作り上げた明治政府。 だが、彼らにはまだ、どうしても成し遂げなければならない、悲願があった。
それは、幕末に結ばされた、あの屈辱的な不平等条約の改正だ! この「鎖」を断ち切らない限り、日本は永遠に欧米列強と対等にはなれない。 さあ、そのための、涙ぐましい努力の物語を見ていこう!
第1章 悲願!不平等条約を改正せよ!
世界を知る旅、岩倉使節団
新政府はまず、岩倉具視(いわくら ともみ)をリーダーとする、大規模な使節団を欧米に派遣した(岩倉使節団)。メンバーには、大久保利通や木戸孝允、伊藤博文といった、国のトップがズラリと顔を揃えていた。
当初の目的は「条約改正のお願い」だったが、彼らは欧米の圧倒的な国力と文明を目の当たりにして、叩きのめされることになる。
【超訳】欧米の反応: 「条約改正? は? おたくの国、まだ法律も近代化されてないじゃん。ちょんまげの野蛮な国と、対等な条約なんて結べるかよ。まずは、こっちと同じレベルの『文明国』になってから出直してこい!」
この屈辱が、彼らに火をつけたんだ。「わかった。なら、お前らが文句のつけようのない、完璧な近代国家を、この日本に作ってやる!」と。
「力」こそが正義の時代
そこから、日本は国内の法整備を必死に進めた。 だが、欧米列強が最終的に日本の実力を認めたのは、皮肉にも、日本の「軍事力」だった。
- 日清戦争の勝利:アジアの大国・清を破ったことで、イギリスが初めて領事裁判権の撤廃に応じたんだ(1894年)。これを成し遂げたのが、外務大臣・陸奥宗光(むつ むねみつ)だ!
- 日露戦争の勝利:ヨーロッパの大国・ロシアを破ったことで、アメリカが関税自主権の回復に同意。外務大臣・小村寿太郎(こむら じゅたろう)の尽力で、1911年、ついに日本は条約改正という悲願を完全に達成したんだ!
悲しいが、これが帝国主義時代の世界の現実だった。「郷に入っては郷に従え」。日本は、欧米が作った力のルールの中で、必死に戦って、対等な地位を勝ち取ったんだぜ。
第2章 ちょんまげの代わりにザンギリ頭!「文明開化」
国の中では、もう一つの革命が起きていた。人々の暮らしと文化の大変革、文明開化(ぶんめいかいか)だ!
【超訳】文明開化: 「ちょんまげはダサい!ザンギリ頭を叩いてみれば、文明開化の音がする!」「牛肉食わなきゃ、時代遅れ!」というように、西洋の文化や生活様式が、爆発的な勢いで日本中に広まった社会現象だ!
人々は洋服を着て、牛肉鍋(すき焼きの原型)をつつき、ガス灯が灯るレンガ造りの街を歩いた。 政府が建てた鹿鳴館(ろくめいかん)では、毎晩のようにダンスパーティーが開かれ、日本の偉いさんたちが、必死に西洋の真似をして、日本が「文明国」であることをアピールしようとしたんだ。
だが、この急激な西洋化は、同時に「日本の良き伝統が失われてしまう」という反発も生んだ。 この、「西洋化」と「日本の伝統」、二つの価値観のぶつかり合いこそが、近代日本のアイデンティティを形作っていくことになるんだ。
講義は、今度こそ本当に終わりだ!
どうだ? 国の仕組みを作り、魂を吹き込み、頭脳を育て、そして世界と渡り合うための「顔」を手に入れた。 これが、明治という時代の全てだ。
俺たちの長い歴史の旅は、これで終わる。 旧石器時代から、近代日本の夜明けまで、君は全てを見届けた。 この知識は、もはや君自身の血肉だ。
もう俺が教えることは何もない。 あとは君が、この知識を武器に、どう未来を考え、どう生きていくかだ。
ありがとう、最高の生徒よ! また、いつかどこかで会おう!