第3章 国の魂を一つに!明治政府の宗教大改革!
最終更新日: 2025-08-17 00:55:28
作成者: カリスマ講師
よぉし、来たな! 国の体(インフラ)は作った。だが、魂が入ってなきゃ、ただのガラクタだ! 新しい日本という国を動かすのは、最終的には「人」だ。その人々の「心」をどうやって一つにまとめ、新しい時代を生き抜く「頭脳」をどうやって育てていくのか?
ここから、明治政府が挑んだ、日本人の「魂」と「頭脳」の大改造計画を見ていくぞ!
新しい国には、新しい精神的な支柱が必要だった。 そこで政府が目をつけたのが、日本の古来からの信仰、神道(しんとう)だ!
【超訳】明治政府の考え 「これからの日本の中心は、神々の子孫である天皇陛下だ! その天皇と国民を結びつける、最強のイデオロギーとして神道を使おう!」
神と仏を引き離せ!
そのために、まずやらなきゃいけないことがあった。 1000年以上もの間、日本の神様(神道)と、インドから来た仏様(仏教)は、仲良くごちゃ混ぜになっていたんだ(神仏習合)。これを、引き離す必要があった。
そこで政府は1868年、神仏分離令(しんぶつぶんりれい)を出す! 「神は神、仏は仏! 今すぐキッチリ分けろ!」というお達しだ。
だが、この命令を勘違いした連中が、全国で暴走を始める。 「仏教は、敵だ!」とばかりに、貴重な仏像を叩き壊し、由緒あるお寺を焼き払うという、とんでもない運動が起きてしまった。これが、悲劇的な文化破壊「廃仏毀釈」(はいぶつきしゃく)だ。
神道、国教化プロジェクト
政府はさらに、神道を国の宗教(国教)にするため、大教宣布の詔(だいきょうせんぷのみことのori)を出し、初代天皇が即位したとされる日(紀元節)などを国民の祝日に定めた。 そして、戊辰戦争などで、国のために死んだ者たちを神として祀るため、東京招魂社(とうきょうしょうこんしゃ)、後の靖国神社(やすくにじんじゃ)を建立した。 こうして、宗教が、国家と天皇への忠誠心と、ガッチリ結びつけられていったんだ。
キリスト教、解禁!
一方で、江戸時代から禁止されていたキリスト教については、新政府も最初は禁止を続けていた。 だが、これに欧米列強がブチ切れた! 「近代国家を目指すんだろ!? なのに、俺たちの宗教を弾圧するとは何事だ!」 この強烈な外圧(抗議)に屈し、政府は1873年、ついにキリスト教禁止の高札を撤去。事実上、信仰の自由が認められたんだ。
第4章 国民を育てろ!明治の教育大革命!
国の魂の次は、「頭脳」だ!
【超訳】明治政府の考え 「近代国家には、近代的な国民が必要だ! 機械の設計図が読めて、税金が計算できて、『日本人』としての自覚を持った人間を、大量生産する『工場』が必要だ!」
その「国民育成工場」こそが、全国規模の学校制度だった!
夢の学校計画、「学制」!
1871年に文部省を設置し、翌1872年、フランスの制度を参考にした、超野心的な学校計画「学制」(がくせい)を公布した! その目標は、「すべての国民が、男も女も、小学校から大学までの教育を受けられるようにする!」という、とんでもなく壮大なものだった。
だが、この計画には大きな欠点があった。 学校を建てる費用や、授業料は、全部、国民の負担だったんだ! 「地租で税金取られた上に、学校の金まで払えるか!」と、各地で反対運動が起き、学校が焼き討ちにされる事件まで発生した。
現実的な「教育令」とエリート教育
この反発を受け、政府はより現実的な教育令(1879年)に方針転換する。
一方、国のリーダーを育てるエリート教育にも力を入れた。 1877年、幕府が開いた学校などを統合し、日本最高の学府・東京大学を設立! お雇い外国人と呼ばれる、海外の一流教師をガンガン招いて、西洋の知識を猛スピードで吸収させたんだ。
民間も熱かった!私立学校の誕生
だが、教育の炎を燃やしたのは、政府だけじゃない!
- 福沢諭吉(ふくざわ ゆきち)は慶應義塾(けいおうぎじゅく)を、
- 新島襄(にいじま じょう)は同志社英学校(どうししゃえいがっこう)を、
- 大隈重信(おおくま しげのぶ)は東京専門学校(後の早稲田大学)を設立!
民間からも、新しい日本を担う人材を育てようという、熱い情熱がほとばしっていたんだ!
どうだ! 国の「筋肉」と「神経」、そして「魂」と「頭脳」! 明治初期の、この怒涛の大改革によって、近代国家日本の土台は、ほぼ完成したと言える! ここまで本当によくついてきたな! 君の頭脳も、かなり鍛え上げられてきたはずだぜ!?