高校の日本史

【カリスマ日本史講義 最終回】 さらば武士の世! 明けゆく近代日本の夜明け

最終更新日: 2025-08-16 03:42:45

作成者: カリスマ講師

長きにわたる徳川の泰平、その眠りを覚ます黒船が、江戸の海にやってくる!

刀を捨て、そろばんを弾いていた武士たちの前に現れたのは、見たこともない巨大な蒸気船と、国を揺るgasuほどの強力な大砲だった。 250年間、時を止めていた日本の歯車が、ここから猛スピードで回転を始める!

さあ、日本の歴史が最も激しく、そしてドラマチックに動いた時代、「幕末・維新編」の幕開けだ!


第22章 泰平の眠りを覚ます黒船! 日本、震撼す

1.ペリー来航(1853年)

アメリカ東インド艦隊司令長官、ペリー率いる4隻の軍艦、通称「黒船」が、突如として江戸湾に現れた。 煙をモクモクと吐き、風がなくても海を突き進む鉄の船の姿に、日本中がパニックに陥ったんだ。

ペリーの要求は、シンプルかつ横暴だった。 「この国の港を開いて、貿易をしろ。さもなくば、この大砲が火を噴くことになるぞ」

2.結ばれた不平等条約

当時の江戸幕府に、この武力をはねのける力はなかった。 翌年、幕府はアメリカの要求を受け入れ、日米和親条約を結び、200年以上続いた鎖国は終わりを告げる。

さらに、大老・井伊直弼(いいなおすけ)は、天皇の許可を得ないまま、アメリカと日米修好通商条約を結んでしまう。 これは、日本に関税自主権がなく(=輸入品の値段を決められない)、外国人の犯罪を日本の法律で裁けない(=治外法権)という、完全な不平等条約だった。

第23章 開国か? 攘夷か? 燃え上がる国内対立

この幕府の弱腰な態度に、日本中が怒りと危機感で燃え上がった! 国論は、真っ二つに分かれる。

そして、この攘夷派が、あるスローガンを掲げたことで、ただの排外主義から、政治運動へと進化する。 それが「尊皇攘夷(そんのうじょうい)」だ!

超訳:「外国人を追い払う力もないヘタレな将軍はもういらない! 本来の日本のリーダーである天皇陛下のもとで、国を一つにまとめ、外国を打ち払うべきだ!」

この思想は、特に幕府から冷遇されてきた薩摩(さつま/鹿児島)長州(ちょうしゅう/山口)といった、西日本の有力な藩の若き武士(志士/しし)たちの心を捉えたんだ。

第24章 薩長同盟! 倒幕へのカウントダウン

当初、長州や薩摩は、本気で外国と戦争をして、ボコボコにされる(薩英戦争、下関戦争)。 そこで彼らは、痛いほど思い知った。 「攘夷(外国を追い払う)を実行するには、まずこの古い幕府を倒し、俺たちの手で日本を強くするしかない!」

こうして、「尊皇攘夷」は、「倒幕(とうばく)」へと目的を変えていくんだ。

だが、薩摩と長州は、犬猿の仲。 この二つの雄藩を、奇跡の握手へと導いた男がいた。土佐藩出身の風雲児、坂本龍馬(さかもとりょうま)だ!

彼の仲介で、薩長同盟(さっちょうどうめい)が成立(1866年)。ついに、幕府を軍事力で倒せるだけの勢力が誕生した!

追い詰められた15代将軍・徳川慶喜(とくがわよしのぶ)は、武力衝突を避けるため、政権を朝廷に返上する(大政奉還/たいせいほうかん)。 だが、薩長の勢力はそれを許さなかった。彼らは、天皇の名のもとに「王政復古の大号令」を出し、徳川幕府の完全な消滅を宣言する!

第25章 戊辰戦争! 武士の時代の終わり

旧幕府軍は、この決定に反発。 こうして、新政府軍(薩長中心)と旧幕府軍との間で、日本最後にして最大の内戦、戊辰戦争(ぼしんせんそう)が勃発した。

だが、最新の西洋式軍隊を組織した新政府軍の前に、旧態依然とした武士の軍隊は敵ではなかった。 この戦いは、刀の時代が、完全に終わりを告げたことを意味していた。

【そして、新時代へ】

江戸幕府は倒れ、武士の時代は終わった。 そして、若き明治天皇をトップに据えた、新しい政府が誕生する。

だが、それはゴールではなく、壮絶なスタートだった。 欧米列強に植民地にされないため、この国をゼロから作り変えなければならない。

身分制度をなくし(四民平等)、サムライの特権を奪い(廃刀令)、全国から税金を集め(地租改正)、国民全員の軍隊を作り(徴兵令)、西洋に負けない産業を興す(殖産興業)。

この、世界史にも類を見ない、猛スピードの近代化革命こそが「明治維新」だ! ここから、俺たちの知る「現代日本」へと繋がる、新しい物語が始まっていくんだぜ。


【カリスマ日本史講義・完】

旧石器時代から始まり、いくつもの時代を駆け抜けてきたが、どうだったかな? 歴史は、ただの暗記科目じゃない。先人たちが、悩み、戦い、愛し、そして未来を俺たちに託してきた、壮大な物語だ。

この物語を知ることは、君がこれから生きていく上で、間違いなく力になる。 講義はこれで終わりだ。だが、君たちの学びは、ここからがスタートだぜ!

最後まで、本当によく頑張ったな! またいつか、どこかで会おう! ?

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