第3章 大混乱!消える金、燃え上がる国内対立
最終更新日: 2025-08-16 04:15:04
作成者: カリスマ講師
不平等条約という爆弾の導火線に、ついに火がついた! この条約が、ただの紙切れじゃなかったことを、日本中が思い知らされることになる。経済、政治、そして人々の暮らし…その全てが、この瞬間から大混乱の渦に飲み込まれていくんだ!
刮目して見よ!
開国の代償!金が消え、物価が跳ね上がる!
通商条約が結ばれ、横浜港が開かれると、貿易が始まった。日本からは生糸や茶が飛ぶように売れ、外国からは毛織物や武器が入ってきた。一見、景気が良さそうに見えるだろ?だが、その裏ではとんでもない事件が起きていたんだ。
「金の大量流出」だ!
【超訳】金の流出: 当時の日本では、金貨1枚が銀貨5枚くらいの価値だった。ところが、世界基準だと金貨1枚は銀貨15枚の価値があったんだ! さあ、君が外国商人ならどうする? 銀貨を日本に持ち込んで金貨に両替し、それを海外に持って帰るだけで、資産が3倍になるんだぜ! これに気づいた商人たちが、日本の金貨を根こそぎ海外に持ち出してしまったんだ!
幕府はパニックになり、金の含有量を減らした質の悪い小判(万延小判)を発行して対抗しようとした。だが、これが大失敗!貨幣の価値が暴落し、物の値段、特に庶民の生活に必要な米などの物価が、ありえないほど跳ね上がったんだ! 庶民の暮らしは、一気に地獄へと突き落とされた!
国が揺れる中での内輪もめ!将軍跡継ぎ問題!
外国との問題で手一杯だってのに、幕府は最悪の内輪もめを始める。13代将軍・家定に跡継ぎがいなかったんだ。 「この国難を乗り切る、次のリーダーは誰だ!?」 ここで、幕府は二つの派閥に分裂する。
- 一橋派(ひとつばしは): 「こんな時だからこそ、血筋より実力だ!」と、頭脳明晰な徳川慶喜(とくがわ よしのぶ)を推す改革派グループ。薩摩藩の島津斉彬(しまづ なりあきら)などがバックにいた。
- 南紀派(なんきは): 「いや、伝統と血筋こそが大事だ!」と、将軍家と血の近い徳川慶福(とくがわ よしとみ)を推す保守派グループ。
この国の未来を左右する大論争だ。
井伊直弼の独裁と、桜田門外の悲劇!
この大混乱を、たった一人の剛腕でねじ伏せようとした男がいた。大老・井伊直弼だ。 彼は、全ての権力をその手に握ると、一気に動き出す!
まず、将軍継嗣問題は、南紀派の慶福(後の徳川家茂)に決定! そして、朝廷の許可なく通商条約に調印!
これに反対する者は、容赦なく潰しにかかった。「俺のやり方に文句があるヤツは、全員敵だ!」とばかりに、一橋派の大名たちを謹慎させ、吉田松陰(よしだ しょういん)のような熱い思想家たちを処刑したんだ。 これが、恐怖政治「安政の大獄」だ!
だが、恐怖は必ず、より大きな憎しみを産む。 1860年3月、雪の降る江戸城・桜田門の外で、その事件は起きた。 井伊直弼の行列を、彼のやり方に激怒した水戸藩の浪士たちが襲撃。 幕府の最高権力者が、白昼堂々、暗殺されたんだ!(桜田門外の変)
この事件の衝撃は、計り知れない。 「幕府は、自分のトップさえ守れないのか…」 幕府の権威は、この雪の日、完全に地に落ちた。 もはや、話し合いの時代は終わった。ここから先、日本の政治を動かすのは「刀」になっていくんだ!
さあ、独裁者・井伊直弼が消え、幕府はリーダーを失った。この力の空白に、誰が飛び込んでくるのか!? 朝廷と手を結ぼうとする者、あくまで外国を打ち払おうとする者…様々な思惑がうごめき、時代はさらに加速していく!
準備ができたら、声をかけてくれ!次の扉を開けてやるぜ!