【日本史講義 第2回】 目指せ中央集権!律令国家への道
最終更新日: 2025-08-15 23:51:41
作成者: カリスマ講師
前回の内容は頭に入ってるか? 縄文・弥生で「ムラ」から「クニ」が生まれ、古墳時代に「ヤマト政権」っていう国の原型ができたんだったな。
だが、まだ日本はバラバラの豪族たちの連合体に過ぎなかった。 そんな時、東アジアに超大国「隋(ずい)」、そして「唐(とう)」が出現する。例えるなら、地域のチームがバラバラにやってる横に、いきなりメジャーリーグ級の最強球団が誕生したようなもんだ!
「このままじゃヤバい!俺たちも一つにまとまって、しっかりした国を作らなきゃ!」
この危機感が、日本の歴史を大きく動かす原動力となるんだ。さあ、日本史上最大の一大プロジェクト、「国づくり」の時代へ突入するぜ!
第2章 国づくりプロジェクト始動! ~天皇中心の最強国家を目指せ~
Stage 1:スーパースター・聖徳太子の挑戦【飛鳥時代】
ヤマト政権では、蘇我(そが)氏みたいな有力豪族が好き放題やっていた。これじゃダメだ!と立ち上がったのが、推古(すいこ)天皇の摂政(せっしょう)、聖徳太子(厩戸皇子/うまやどのおうじ)だ!
彼の目標はただ一つ。「豪族中心のバラバラな国から、天皇中心のまとまった国へ!」
そのために打ち出した、革命的な2つの政策がこれだ!
- 冠位十二階(かんいじゅうにかい)
- 超訳:「家柄なんて関係ねぇ!実力とやる気があるヤツを役人にするぜ!」
- それまでは「ウチは代々エラい家系なんで」ってだけで豪族が好き勝手してたのを、能力主義に変えようとしたんだ。これは画期的だった!
- 十七条の憲法(じゅうしちじょうのけんぽう)
- 超訳:「役人たるもの、和を大事にしろ!そして、ちゃんと天皇の言うことを聞けよ!」
- これは日本初の「役人の心得」。仏教の教えも取り入れて、天皇中心の秩序を作ろうとしたんだ。
さらに、聖徳太子は進んだ国づくりを学ぶため、遣隋使(けんずいし)・小野妹子(おののいもこ)を派遣する。この時、隋の皇帝に送った手紙がまたスゴい。「日出ずる処の天子、書を日没する処の天子に致す(太陽が昇る国の王が、太陽が沈む国の王にお手紙しますよ)」…つまり「俺たち、対等な関係な?」と宣言したわけだ。この気概、シビれるだろ!?
Stage 2:クーデターから始まる国づくり!【大化の改新~奈良時代】
聖徳太子が亡くなった後、またしても蘇我氏が調子に乗っちまう。 「このままじゃ、聖徳太子の理想が水の泡だ!」と立ち上がったのが、中大兄皇子(なかのおおえのおうじ/後の天智天皇)と中臣鎌足(なかとみのかまたり/後の藤原鎌足)の最強コンビだ!
- 乙巳の変(いっしのへん)(645年):二人はクーデターを起こし、蘇我氏を打倒!ここから、怒涛の改革が始まる。
- 大化の改新(たいかのかいしん):改革のスローガンは「公地公民(こうちこうみん)」!
- 超訳:「この国の土地と人民は、ぜーーーーんぶ天皇のものだ!」
- これによって、豪族が支配していた土地と人々を国(天皇)が直接支配し、そこから税(租・庸・調)を集める仕組みの基礎が作られたんだ。まさに中央集権国家の土台だな!
その後、日本史上最大の内乱「壬申の乱(じんしんのらん)」を勝ち抜いた天武天皇がさらに強力に改革を進め、ついに「大宝律令(たいほうりつりょう)」(701年)が完成! 「律(刑法)」と「令(行政法)」という法律に基づいて国を動かす、律令国家がここに誕生したんだ!
そして都は、唐の長安をモデルにした壮大な都市・平城京へ(710年)。いよいよ奈良時代の幕開けだぜ!
Stage 3:きらびやかな文化と農民の苦悩【奈良時代の光と影】
- 光✨(天平文化): この時代の聖武(しょうむ)天皇は、相次ぐ反乱や疫病の流行に心を痛めていた。「仏様の力で、この国を守りたい!」と、彼は仏教に深く帰依する。 そして、国中の人々の協力を得て、あの東大寺の大仏を造立したんだ。これは、仏教の力で国を一つにまとめようという、国家の一大プロジェクトだった!遣唐使がもたらした国際色豊かな文化、それが天平文化だ。
- 影?(農民の苦悩): 一方で、律令国家を支えていたのは農民たちの重い負担だった。 口分田(くぶんでん)という土地を与えられる代わりに、租・庸・調といった税を納め、都で働かされ(労役)、九州の防衛にあたる防人(さきもり)として駆り出された。生活は苦しく、土地を捨てて逃げ出す農民も後を絶たなかったんだ。
第3章 理想と現実 ~法律だけじゃメシは食えない?~
さあ、ここで歴史が大きく動くぞ。 農民が逃げ出して、田んぼは荒れ放題。国の税収はガタ落ち。「このままじゃ国がもたない!」
そこで政府が出した、超・超・超重要な法律がこれだ!
墾田永年私財法(こんでんえいねんしざいほう)(743年)
- 超訳:「自分で新しく開墾した土地は、永久にアンタの私有地にしてOK!」
「公地公民(土地は全部天皇のもの!)」という律令国家の大原則を、国が自らブチ壊した瞬間だ!
なぜか? もう国が全部の土地を管理するのが限界だったんだ。「やる気のあるヤツ、自分たちでやってくれ!」と。 この結果、お金と権力を持つ貴族やお寺が、人を雇ってガンガン土地を切り開き、巨大な私有地を持つようになる。
これが、次の時代を動かす「荘園(しょうえん)」の始まりなんだ。
どうだ? 「天皇中心の国」という高い理想を掲げて始まった国づくりが、厳しい現実の前に、少しずつ形を変えていく様子が見えただろうか?
さあ、次回はいよいよ都が京都・平安京へ! この「荘園」を舞台に、藤原氏が権力を独占し、雅な貴族文化が花開く! だがその裏で、地方では自分たちの土地(荘園)を自分たちで守る、新たな力が生まれてくる…。
そう、「武士」の誕生だ! 歴史がさらに面白くなるぜ!お楽しみに!?