高校の日本史

【カリスマ日本史講義 第5回】 夢と裏切り、分裂する日本!

最終更新日: 2025-08-15 23:57:54

作成者: カリスマ講師

前回、史上最大の国難「元寇」を乗り越えたものの、幕府の屋台骨はボロボロになったんだったな。御家人たちの不満は頂点に達し、武士の世を支えてきた「御恩と奉公」の絆は崩壊寸前だ。

この千載一遇のチャンスを、あの男が見逃すはずがなかった。 「今こそ、武士の世を終わらせ、天皇が輝く時代を取り戻す!」 そう、後醍醐(ごだいご)天皇の逆襲が始まる!

さあ、鎌倉幕府、滅亡! そして日本は、前代未聞の大混乱時代へと突入するぜ!


第10章 鎌倉幕府、炎上! 天皇の逆襲が始まる【鎌倉時代末期】

1.後醍醐天皇の野望

後醍醐天皇は、それまでの天皇とは一味も二味も違った。 「上皇として裏から政治をやる(院政)なんて、まどろっこしい! この俺が、天皇自ら政治のトップに立つ!」という、とてつもなく強い意志を持っていたんだ。

彼は、幕府に不満を持つ武士や、幕府に従わない悪党たちを味方につけて、ついに倒幕の兵を挙げる! その中心となったのが、天才的なゲリラ戦術で幕府軍を翻弄した忠臣、楠木正成(くすのきまさしげ)だ。

2.まさかの裏切り! 幕府の終焉

幕府は、この反乱を鎮圧するため、最強の御家人、足利高氏(あしかがたかうじ)(後の尊氏)を京都へ派遣する。 だが、この男こそが、歴史をひっくり返すジョーカーだった!

高氏は、幕府を倒すチャンスは今しかないと見抜いていた。彼は、京都でまさかの裏切りを決行! 幕府の出先機関である六波羅探題を、逆に攻め滅ぼしてしまったんだ!

このニュースは全国に衝撃を与えた。 関東ではもう一人の有力御家人、新田義貞(にったよしさだ)も挙兵し、鎌倉に総攻撃をかける。 150年近く続いた鉄壁の鎌倉幕府は、燃え盛る炎の中で、あっけなく滅亡した(1333年)。

第11章 夢か幻か? 理想だらけの新政治【建武の新政】

1.天皇が主役の世の中へ!

鎌倉幕府を倒し、京都に戻った後醍醐天皇は、自らによる新しい政治をスタートさせる。それが建武の新政(けんむのしんせい)だ。 その理想は「武士が登場する前の、優雅で力強い、天皇中心の古代の政治を復活させる!」というものだった。

2.なぜ、たった2年で失敗したのか?

だが、この夢の政治は、わずか2年あまりで崩壊する。なぜか? 理由はシンプルだ。時代を全く読んでいなかったからだ!

「俺たちの血と汗は、一体何だったんだ!」

武士たちの不満は、マグマのように溜まっていった。

第12章 日本、真っ二つ! 二人の天皇と終わらない戦い【南北朝時代】

1.足利高氏、再び動く!

武士たちの不満を一身に集め、新たな時代のリーダーとして担ぎ上げられたのが、誰あろう、足利高氏だった。 彼は、この武士たちの支持を背景に、ついに後醍醐天皇に反旗を翻す!

湊川の戦いで楠木正成を破った高氏は、京都を制圧。そして、新しい天皇を立ててしまったんだ。

2.二人の天皇、南北朝の動乱へ

だが、後醍醐天皇も諦めない! 彼は京都を脱出し、奈良の吉野(よしの)という山奥に逃れ、「正統な天皇は、ここにいる俺だ!」と宣言する。

こうして、 * 京都にいる、足利氏が立てた天皇(北朝) * 吉野にいる、後醍醐天皇(南朝

日本に、二人の天皇が同時に存在するという、前代未聞の事態に突入した。 ここから約60年間、全国の武士が北朝と南朝に分かれて戦い続ける、大混乱の南北朝時代が始まるんだ!

第13章 新時代のボス、足利氏の登場!【室町幕府】

北朝の天皇から征夷大将軍(せいいたいしょうぐん)に任命された足利高氏(尊氏)は、京都の室町に幕府を開く。これが室町幕府の始まりだ。

だが、この新しい幕府は、鎌倉幕府とは大きく違っていた。 全国の有力な武士(守護)たちの力を借りなければ、国をまとめることができない、非常に不安定な政権だったんだ。 やがて、各地の守護たちは力をつけ、その土地の王様のように振る舞う守護大名(しゅごだいみょう)へと成長していく。この力の分散が、次の時代のさらなる混乱の火種となるんだ…。


どうだ? 鎌倉幕府が滅んだと思ったら、今度は国が真っ二つだ! まさにカオス! この終わりの見えない戦乱を、誰がどうやって終わらせるのか?

次回! ついに、この南北朝の動乱を終わらせる、カリスマ将軍が登場する! その男、足利義満(あしかがよしみつ)! 金閣を建て、中国(明)と貿易し、「日本国王」とまで名乗った男だ! 室町幕府の全盛期、そして、その裏で静かに力を蓄える新たな勢力…。歴史のうねりは、まだ止まらないぜ!

絶対についてこいよ!?

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